REPORT 現地レポート

三井不動産カップ 2024(東京大会)[GAME1]日本 125-57 ニュージーランド 女子日本代表史上最多11,624人の観客の前で68点差で圧倒

2024年7月5日

 「三井不動産カップ 2024(東京大会)」は女子日本代表国際強化試合史上最多の11,624人が見守る中、女子ニュージーランド代表に125-57と68点差をつけて快勝。山本麻衣選手の20点を筆頭に、7人が二桁得点を挙げ、相手に35本のターンオーバーを奪うディフェンス力で上回りました。

 3ポイントシュートは55本放って25本成功(45.5%)、ファストブレイクポイントは27-4で圧倒し、コンセプトである「走り勝つシューター軍団」を体現します。2ポイントシュートは70.4%と高確率で決めましたが、試投数は27本と、3ポイントシュートの半分程度。恩塚亨ヘッドコーチは、「それぞれのバランスはそこまで気にしていない」と述べます。オフェンスについて、「チームで連動して攻め続けることは、オーストラリア戦以降も良いパフォーマンスができていて、良い形になってきた手応えを持っています」と成果が見られました。

 課題点として、「シュートを打って、入らなかった後のオフェンスリバウンドの入り方やマッチアップの遅れからのダメージの方が気になっています。そこが改善の大きなポイントにしていきたいです」と向上の余地は明確です。

 チームハイの20点で活躍した山本選手は、「みんなにしっかりオープンを作っていただいてシュートを決め切ることができましたが、何本かはしっかり決めたかったシュートが個人的にはありました」と納得はいっていないようです。オフェンス以上にこの試合はディフェンスを課題とし、「守り切れたところもありましたが、少し相手に合わせてしまってうまくできなかった部分もありました」とまだまだ及第点には届かず、日本が目指すバスケを40分間遂行し続けなければなりません。

 ディフェンスともうひとつ、この試合のテーマにしていたのがコミュニケーションでした。東藤なな子選手は、「目立ったコミュニケーションミスは少なかったですが、前半のディフェンスでは世界一のレベルを目指している中で徹底し切れなかったです。後半は修正できましたが、出ている全員が高いレベルでできるように、次戦へ向けて修正していきたいです」とチームディフェンスは成長の余地が見られています。

 今年2月のFIBAオリンピック世界最終予選メンバーの選考から外れた東藤選手は、その悔しさを糧に努力して来た成果を発揮。ふたたび12名に選ばれたことで迷いはなくなり、「金メダルを獲りに行く一員として、自分がこのチームの勝利に貢献するために、コートに出たときは積極的に表現しようと思ってプレーしていました」。3ポイントシュートを5本成功させ、15点の活躍を見せました。

 1万人アリーナでの素晴らしい雰囲気の中で気持ち良くプレーできたことを、選手たちは感謝していました。世界一へ挑む夏の大舞台を前に、国内での最後の強化試合となる7月6日(土)のチケットは残りわずかとなっています。

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